学校の授業に必要なノート。小学校時代にどんなものを使っていただろうか。神戸で過ごした人間は必ず知っているといっても過言ではないノートブランドがある。それが神戸ノートだ。
神戸生まれ神戸育ちの自分。 小学生時代、日本中のみんなが同じようにこのノートを使っているものだと思っていた。神戸の人間だけが使う、レアなものだと知ったのは大人になってから… おそらく小学校時代を神戸で過ごした人はこのノートを使ったことがあると思う。
このあいだPCR検査で神戸に行った帰りに寄った書店の店頭に並んでいたので、嬉しくなって神戸ノートの「自由帳」を買って帰って来た。
関西ノート株式会社がつくるノート
ノートを作っている「関西ノート株式会社」は大正15年創業の今年で95年続く老舗の会社。神戸ノートを作り始めたのは1952年、当時の神戸市当局の依頼だったそうだ。その当時ほかに学習用ノートを作る競合他社がいなかったおかげで地元神戸では学習ノートのイメージが定着した。 そして現在に至るまで変わらず神戸の子供たちのノートとして使い続けられている。
リンク 関西ノート株式会社
変わらないレトロで大人なデザイン
特徴としては単色カラーの写真を基本としたシックな雰囲気のデザイン。 有名なジャポニカ学習帳をはじめとしたほかの学習用ノートとは全然違う空気感。これが小学生の使うノートなのだから素敵だ。
写真に使われているのは神戸の街並み。1965年からデザインを変えていないというからすごい!
自分が使っていた当時のままのノートを今の小学生たちも使っていると考えるとなんかとても感慨深い。
ちなみに近くのイオンで現在販売されている一般的な学習ノートはこんな感じ
定番のジャポニカ学習帳からポケモン、かわいい動物達のイラストデザインなどやはり可愛かったり色鮮やかだったりするのが学習ノートの傾向。 そう考えると神戸ノートがいかにシックな雰囲気かわかるだろう。
独自の文化が多い神戸
ノート以外にも驚いた事がある。小中と学校の校舎に土足で上がる学校がほとんどなのだ。 これも自分自身が神戸っ子なので普通だと思っていた。しかしほぼ全ての学校で土足なのは神戸くらいなんだとか。 メロンパンの事を‟サンライズ”と言ったり、神戸「だけ」が違うということが多々ある、独自性の強い地域なのかもしれない。
参考 神戸の小学校に「靴箱」がないのはなぜ?
学校によっては統廃合が進んで自分の出身校がなくなっていたり、名前が変わってしまったり、移転してしまっていたりする事も多い中でこのノートはあの時と同じままずっと今も神戸っ子たちのそばにいるのだ。最近はタブレットで、リモートでと学習のあり方も変わってきているけれど、これからも変わらずに存在し続けて欲しい。
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