海馬といい感じに付き合う。-記憶力を上げる方法-

 実は恥ずかしながら自分は去年まで生まれてこの方、運転免許以外に資格というものを持っていなかった。今まで知的財産管理技能検定と行政書士試験(3回)に挑戦したことがあるが、すべて不合格だった。

 しかし昨年より三陸特やFP検定3級、ドローン検定3級、世界遺産検定に至ってはなんとか1級の認定を取ることが出来た。
 もちろん行政書士試験に比べると大したことない資格ばかりなんだけれど。 自分のなかで何かが変わったわけでもないし、急に記憶力が良くなったわけでもないが、個人的に心がけていることを文字にしてみた。

 学習とは何かを獲得すること

 ”学習とは知識・行動・能力・価値観を新しく獲得したり、修正することである”(wikipediaより抜粋)。つまり学習することの大部分が新しい何かを記憶することと言っても過言ではないだろう。

 記憶にはざっくりと上の図のように分類される。まず大きく「短期記憶」と「長期記憶」があるらしい。短期記憶はワンタイムパスワードなんかを一瞬覚えて入力したりする時に使うような一時的な記憶。長期記憶は20分後には忘れてしまうものから半永久的に覚えているものまで様々。

 また長期記憶も色々分かれているのだがそこは割愛して勉強に必要な頭で覚える記憶「陳述記憶」についてみてゆこう。

 意味記憶とエピソード記憶

 陳述記憶は「意味記憶」と「エピソード記憶」に分けられる。 ここが今日の本題部分。意味記憶は知識や暗記といった記憶で世界遺産検定等の知識をひたすら蓄積する勉強なんかにはよく使われる。
 エピソード記憶は直接体験した記憶。ご飯が美味しかったとか京都の町並みは素晴らしかった等の思い出的記憶だ。


 海馬で記憶を仕分けしている

 脳みその最深部中央にあるのが海馬というところ。ここで物事を短期記憶として一時的に保存したり、与えられた記憶を長期的に保存するか判別しているのだ。つまり知識をより記憶させるにはこの海馬に長期記憶に保存してもらうように働きかける必要があるということ。

 エピソード記憶と一緒に覚える

 意味記憶にエピソード記憶を混ぜて覚える。つまり覚えたい単語なんかに感情を混ぜて覚えると海馬は”大切な記憶”と判断し長期記憶に残りやすくなるようだ。 どこかの街の名前を覚える時にその字面だけを覚えるのではなく、実際の写真を検索して見てみる。

「意外と小さい街やな」
「この街の写真の中の犬めっちゃ跳ねてるやん」

 こんな風に写真を見ることで何らかの感想が浮かんでくるはずだ。だがしかし、覚えなきゃいけない言葉によっては写真や画像が出てこないものもたくさんある。そんな時は街の名前にツッコミをいれたり特徴的な発音を見つけたりして覚える。コトバ(覚えたいもの)で遊ぶことが大事

カラットサラーフアッディーン!」
「メ渓谷!」
「トゥウェイフルフォンテーン!」

 上記の言葉はすべて世界遺産名。言葉にして発することも重要だ。頭だけではなく口や喉を使ってカラダで覚えることがとても有効なのだ。 

 あくまでも忘れにくくする手段

 これは少しでも覚えやすく、忘れにくくする為の話だ。なのでどんな学習にでも有効かというとそうではない。計算や公式が多い資格や分野にはそこまで効果はないかもしれない。しかし、多かれ少なかれ学習には記憶する作業というのが必ず付いてくる。 いろんな方法で海馬とうまく付き合うべきだ。

 という事で今回は学習作業に必要な記憶の強化方法について記してみた。ほかにも歩きながらの暗記等、運動と共に記憶する方法だったり、頭にたたき込む手段はいくつか存在する。色んな方法を駆使してこれからの資格勉強に取り組んでゆきたいと思う。

 

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